■医局
麻友子は、真剣な表情をしてパソコンに向かっていた。
国内の治療方法、海外の治療方法、どれを見ても絵莉の効果的な治療は無かった。
麻友子は、徹夜をして絵莉の治療方法を探していたのだ。
しかしみつからない。
優は、かいとの治療法を探していた。
医局では、麻友子と優がそれぞれの患者の治療法を探していた。
しかし、両者とも効果的な治療はみつからなかった。
麻友子「……ない」
優「絵莉ちゃん?」
麻友子「うん」
現代の医療では、絵莉の治療法が無かったのだ。
優「俺も探してみるよ」
麻友子「かいと君は?」
優「今投与してる薬で効果が無かったら……」
麻友子「そう」
二人が治療法を探していると、焦った様子で看護師がやってきた。
看護師「優先生」
看護師が優を呼ぶと、優は素早く動いた。
看護師と同行する。
どうやら、患者が急変したようだ。
病室に向かいながら優が聞く
優「患者名は?」
看護師「新城かいとさんです」
優「……かいとか」
優はかいとの病室に向かった。
■研究室
絵莉「できたー」
絵莉は、論文を完成させた
内容は全身ガンの治療法についてだった。
裕子「よし、これで提出だね」
絵莉「うん、お疲れ様」
裕子「絵莉もお疲れ様」
絵莉「じゃ私は」
裕子「かいと君のところ?」
絵莉「うん」
絵莉は毎日かいとの病室に通いながら論文製作を進めていたのだ。
裕子「君たち仲がいいね」
絵莉「裕子も来る?」
裕子「私は、この論文提出してくるから」
絵莉「論文の提出だった」
裕子「私がしてくるよ」
絵莉「二人でいこ、それでカフェでお茶しよ」
裕子「じゃ、二人でいこうか」
絵莉「うん」
絵莉と裕子は教授の元に向かった。
■研究室
絵莉「できたー」
絵莉は、論文を完成させた
内容は全身ガンの治療法についてだった。
裕子「よし、これで提出だね」
絵莉「うん、お疲れ様」
裕子「絵莉もお疲れ様」
絵莉「じゃ私は」
裕子「かいと君のところ?」
絵莉「うん」
絵莉は毎日かいとの病室に通いながら論文製作を進めていたのだ。
裕子「君たち仲がいいね」
絵莉「裕子も来る?」
裕子「私は、この論文提出してくるから」
絵莉「論文の提出だった」
裕子「私がしてくるよ」
絵莉「二人でいこ、それでカフェでお茶しよ」
裕子「じゃ、二人でいこうか」
絵莉「うん」
絵莉と裕子は教授の元に向かった。
■教授室
黒い革でできた椅子、光り輝いている机、広々とした空間、これが教授室である。
本棚には、みっしりと医学書が並べられていた。
絵莉「失礼します」
裕子「論文が完成しました」
佐々木教授「見せてみなさい」
教授は、論文を隅から隅までみた。
新しい治療方法についてのデータが示されている。
絵莉「いかがでしょうか?」
佐々木教授「このデータサンプルをもっと多くしないとな」
裕子「はい」
佐々木教授「データを増やせば、治験にいけるかもしれない」
絵莉「本当ですか?」
佐々木教授「ああ、長い研究が必要だかな」
裕子「やったね、絵莉」
絵莉「うん」
自分が研究している薬が、治験にそして、一般的な治療薬として使われることが絵莉の夢だ。
教授「入院は、三日後かね?」
絵莉「はい、治してきます」
夢を叶えるためにも絵莉は病気を治さないといけないのだ。
裕子「私は、絵莉が復帰しやすいようにデータ集めるよ」
絵莉「うん、ありがとう」
教授「今日は、彼氏の見舞いにいかなくてもよいのかね?」
絵莉「彼氏じゃないですよ、後輩君ですよー」
裕子「では、教授失礼いたします」
教授「気を付けてな」
絵莉と裕子はかいとの病室に向かった。
■かいとの病室
麻友子「大丈夫、優?」
かいとの治療を終えた優を、心配した麻友子がかいとの病室を訪れた。
優「俺は、大丈夫だけどかいとが……」
かいとは、なんとか一命を取り止めた。
しかし、心臓移植をしないと1ヵ月は持たないと優は感じていた。
絵莉「かいと君……」
絵莉と裕子が病室にきた。
麻友子「絵莉ちゃん、裕子ちゃん」
優「弟一人救えない人間が医者をしていてもいいんだろうか」
それは、ポロっと優の口から出た言葉だった。
絵莉「優さん」
絵莉は少し怒ったようにいった。
絵莉「かいと君は生きています、それに優さんは立派な医者です」
優「でも……」
絵莉「ドナー探し応援してます、弟さんの病を治しましょう」
優「わかった」
麻友子「私もドナー探し手伝うね」
優「麻友子……」
麻友子「よし、かいと君と絵莉ちゃんの病気治すぞ」
裕子「はい……あっすみません」
麻友子「いいの、よし明日も頑張りますか~」
優「そうだな」
また頑張ろう、そう優は思った。
かいとが、眠り続ける中絵莉の治療が本格的に始まったのであった。