【大和side】


俺ははっきり言って会沢柚里という女がとてつもなくキライだった。

いくら俺の大事な【彼女】の親友だってあの女ときたら会えばチビだバカだケンカをふっかけてくる最低女だ。

「柚里は良い子だよ?いくら大和でも柚里悪くいったら許さないからねっ」

そう【彼女】言われて仕方なく会えば話すようにしていた。
あの瞬間までは

「お前らなんか大っ嫌いだっ」

やっぱり俺の大事な物は俺より柚里を選ぶ。
だから余計柚里がキライだし、こいつらもキライになる。

肩をつかまれ俺は振り向いた。

「大和、気持ちわかるよ」

「柚里…」

その瞬間俺は柚里がとてつもなく良い奴に思えてきた。