「ピアノをひいてるのは貴方?」
後ろから声がした。
「え?そうだけど……」
「綺麗ね。何て言う曲?」
「カノンって言うんだ。それより君は誰なの?」
「え?私?」
一息置いてから彼女は答えた。
「私はこの桜の妖精。」
僕はびっくりした。いや、びっくりしないほうが可笑しいかもしれない。
だって桜の妖精だというんだから……
「君、なにいってるの?本当の名前は?」
「だから私は桜の妖精の花音です!」
嘘だろ……
僕はこの『花音』というワケわからない女から逃げようと、早歩きで今日は帰った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…