『ヤバい・・・・。またいつもみたいにいろいろ妄想してしまった。』

気付いた時には先ほどまで幼い2人の楽しそうな声が聞こえていたのに、今はしんと静まり返っていた。

「はぁ〜何やってんだか。」

ため息を尽きつつ空を見上げれば雲一つない真っ青な空。

「お腹・・・・空いたな」

空を見上げて思う事がお腹が空いた事・・・何とも色気がない自分だなと改めて思った。

メイクや可愛い服。興味が無かった訳じゃない。ただいくら綺麗にしてもホントに好きだった人は自分を見てはくれなかった。


「さてと・・・・小腹も空いたし、行きますかね。」古びたベンチから立ち上がり公園を出て直ぐに左に曲がった。来た道とは正反対の道。
その道を真っ直ぐ歩いて右に曲がって更に真っ直ぐに歩く。足が自然と向かう、まるでその道しか知らないように・・・。

真っ直ぐ歩いていくと右奥に続く道が見えてくるその道を歩いていくと小さな古ぼけた喫茶店が見えてきた。

何年前に建てたのか、わからない。でもどこか懐かしさを感じる店・・・・。
喫茶店「HiDe&SeeK」

隠れんぼ・・・まるで何かから隠れているようなお店。