私だって限界まで疲れてる体に鞭打って働いてる。
ここからはあまり考えず、無心で伝票で出てきたドリンクを早く作る。
新人の頃から嫌というほど作ってきたドリンク。
もう何も見なくても手が勝手に動くくらい。
作り慣れればドリンクなんて一瞬でできるのに。
そんな想いを抱えながら、たくさんドリンクを作り続けた。
しばらく作り続けて何時間か経った頃、ようやく人が少なくなってきた。
「はぁ...」
もう立っているのも辛いくらい、疲れがきた。
体が熱い、頭が痛い、変な汗がとまらない。
もう駄目かもしれない...。
そう思った瞬間、体の力が抜けて倒れたのが分かった。
「亜美ちゃん!?」
みんなの驚く声が遠くで聞こえた。
どんどん意識が遠くなっていくのが分かる...。
どうしてこんな風になっちゃったんだろう....。