私は、シャワーを浴びる。

で、また悩む。

何、着ればいいの?

普通にパジャマ?

だけど、私のパジャマは、かわいいニャンコ柄。
色気も何もあったもんじゃない。

かといって、洋服を着るのも変な気がするし、他にセクシーな何かを持ってる訳じゃない。

こんな事なら、かわいい部屋着でも買っておけばよかった。

後悔先に立たず。

私は諦めて、かわいいニャンコのパジャマを着た。

私はバスタオルを肩に掛け、ドライヤーを持って瀬崎さんの待つ部屋へ戻る。

「瀬崎さんもどうぞ。」

私が声を掛けると、

「夕凪、かわいい。」

と私の頬に手をそえる。

「髪を乾かして待ってて。」

瀬崎さんはそう言うと、私の頬をひと撫でして浴室へと消えた。

はぁ…
心臓が飛び出すかと思った。

シャワーを浴びるだけで、こんなにドキドキして、私の心臓、一晩もつのかな。