その後2人で食器を洗い、コーヒーを飲む。

「夕凪、結婚式は6月でいい?」

「ん? あれ、本気だったの?」

幾ら何でも早くない?

「 本気だよ。
俺はできるなら、明日にでも結婚したい気分
なんだけど、さすがにそれはご両親に挨拶も
したいし、 いろいろ準備もあるから。」

早いけど…
噂が広まって、周りからあれこれ言われる前に結婚してしまった方がいいのかもしれない。

「うん。
よろしくお願いします。」

私はカップを置いて、頭を下げた。

「こちらこそ、よろしく。俺の奥さん。」

瀬崎さんはそう言うと、立ち上がって私の隣に腰かけた。

そして、私の手を握り、誓う。

「一生、夕凪を大切にする。
必ず、幸せにするから。」

「はい。」