私からの話が終わると、学級委員さんの司会で、家庭でどのように宿題をやっているかなどを話し合っていく。

帰ってすぐやる子、学童保育で宿題を終えてくる子、言ってもなかなかやらなくて困ってるお母さん、いろいろだ。

端のお母さんから順に発表していき、最後に瀬崎さんの番になった。

私は興味深く聞く。

「瀬崎嘉人の父です。
嘉人は、学校が終わると、一旦祖父母の家に
帰るので、聞き分けのいい日は、そこで宿題を
します。
でも、祖父母の手に負えない時は、私と
帰宅してから、眠い目を擦りながらやります。
でも、食事と風呂を済ませると寝てしまう
こともあるので、そういう時は朝、
叩き起こしてやらせます。」

そう言って、瀬崎さんはにっこりと笑った。

何人かのお母さんが見惚れている。

瀬崎さん、かっこ良すぎだよ。

お母さん達に愛想振りまかないでよ。