初めは、トンネルの数を元気よく数えていた嘉人くんだったけど、途中から、声が聞こえなくなった。
「嘉人、寝た?」
瀬崎さんに言われて振り返ると、後部座席でスヤスヤと寝息を立てるかわいい姿があった。
「はい。疲れたんでしょうね。」
「こいつは、いつも全力で遊ぶから、突然
電池が切れたみたいに寝るんだ。
宿題中でも寝るから、困るんだよ。」
瀬崎さんが苦笑する。
「そういう時は、どうするんですか?」
「朝、叩き起こしてやらせるよ。
嘉人がたとえ発達障害だとしても、将来、
こいつが背負うべき責任を放棄していい
理由にはならないから。
やらなきゃいけない事は、どんなに嫌でも
やる癖を今のうちにつけさせてやりたいんだ。」
瀬崎さんはそう言うと、ルームミラーで後ろで寝息を立てる嘉人くんを見て、微笑む。
「嘉人、寝た?」
瀬崎さんに言われて振り返ると、後部座席でスヤスヤと寝息を立てるかわいい姿があった。
「はい。疲れたんでしょうね。」
「こいつは、いつも全力で遊ぶから、突然
電池が切れたみたいに寝るんだ。
宿題中でも寝るから、困るんだよ。」
瀬崎さんが苦笑する。
「そういう時は、どうするんですか?」
「朝、叩き起こしてやらせるよ。
嘉人がたとえ発達障害だとしても、将来、
こいつが背負うべき責任を放棄していい
理由にはならないから。
やらなきゃいけない事は、どんなに嫌でも
やる癖を今のうちにつけさせてやりたいんだ。」
瀬崎さんはそう言うと、ルームミラーで後ろで寝息を立てる嘉人くんを見て、微笑む。