そしたら案の定、夜帰ったら部屋にいなくて
行っちゃったんだ…と思った。
そんな矢先レイナが泣きながら帰ってきた。
帰ってきてくれただけで嬉しかった。
もう会えないのかもしれないとも思ったから。
もう二度といってらっしゃいって
見送ってくれることはないって覚悟してたから。
でもレイナの一言目は覇天統のことだった。
あぁ。行ったんだって。
自分が仕掛けたことなのに。
じゃあなんで戻ってきた。
あいつらの元に帰ればいいじゃんって
泣いて抱きついてきたレイナが腹立たしくて
あいつらがレイナを引き止めず帰したことがさらに憎くて。
俺はその場から立ち去った。