やってしまった…。
現在、私は保健室で友達に手当てをされている。
体育のサッカーでチャンスボールがきたので張り切った運動音痴の末路だ。
「だいたい茜は自分の体の使い方がわかってないよ。なんでボールを蹴ろうとして腕にこんなに大きな擦り傷ができるの?」
うう…。耳が痛い。
「いや、違うのっ…!ゴール前で、がら空きで、ここで決めたらかっこいいなって思って…!」
「ハイハイ。」
必死の反論も軽く流される。くっそう。
「保健室の先生が出張でいないからちょっと不格好かもしれないけど我慢してよ?」
「わかってるよ、ありがとね。」
そう言いながらくるくると腕に包帯を巻いてくれる。
葵は高校生に入学してからできた友達。
ぶつくさいいながらもどんくさい私の面倒をみてくれているお母さんみたいな存在。
不格好かもとかいいながら丁寧に巻いてくれるの知ってるんだぞ。
「あー!足まで擦りむいてるじゃん!ほら、こっちかして!」
「え?あ、いや、いいって!腕は無理だけど足なら自分でできるよ!」
「あんたに任すと下手くそすぎて余計に悪化するのよ!」
「えー、うーん、じゃあお願い。」
渋々葵に包帯を渡す。実際に私は不器用なのだ。
授業の終わりまであと15分。
授業の終わりには皆が整列するのであまり時間がない。
「よしっと。」
葵が手早く足の手当てを終える。
「ありがとね、葵。助かったよ。」
「ったく、毎回私が手当てすることになるんだから気を付けてよね。」
「たはは…ごめんね、うざかった?」
「いや、私は茜のこと好きだからそんなことは思わないよ。一緒にいる時間が増えてラッキーだって思ってるし。」
おう、なかなか嬉しいことを言ってくれるではないか。
「私も好きだぞ!葵~!大好き~!」
お礼にそう言いながら抱きついておく。
葵がちょっぴり切なそうな顔をしたのを、私は気づいていない。
現在、私は保健室で友達に手当てをされている。
体育のサッカーでチャンスボールがきたので張り切った運動音痴の末路だ。
「だいたい茜は自分の体の使い方がわかってないよ。なんでボールを蹴ろうとして腕にこんなに大きな擦り傷ができるの?」
うう…。耳が痛い。
「いや、違うのっ…!ゴール前で、がら空きで、ここで決めたらかっこいいなって思って…!」
「ハイハイ。」
必死の反論も軽く流される。くっそう。
「保健室の先生が出張でいないからちょっと不格好かもしれないけど我慢してよ?」
「わかってるよ、ありがとね。」
そう言いながらくるくると腕に包帯を巻いてくれる。
葵は高校生に入学してからできた友達。
ぶつくさいいながらもどんくさい私の面倒をみてくれているお母さんみたいな存在。
不格好かもとかいいながら丁寧に巻いてくれるの知ってるんだぞ。
「あー!足まで擦りむいてるじゃん!ほら、こっちかして!」
「え?あ、いや、いいって!腕は無理だけど足なら自分でできるよ!」
「あんたに任すと下手くそすぎて余計に悪化するのよ!」
「えー、うーん、じゃあお願い。」
渋々葵に包帯を渡す。実際に私は不器用なのだ。
授業の終わりまであと15分。
授業の終わりには皆が整列するのであまり時間がない。
「よしっと。」
葵が手早く足の手当てを終える。
「ありがとね、葵。助かったよ。」
「ったく、毎回私が手当てすることになるんだから気を付けてよね。」
「たはは…ごめんね、うざかった?」
「いや、私は茜のこと好きだからそんなことは思わないよ。一緒にいる時間が増えてラッキーだって思ってるし。」
おう、なかなか嬉しいことを言ってくれるではないか。
「私も好きだぞ!葵~!大好き~!」
お礼にそう言いながら抱きついておく。
葵がちょっぴり切なそうな顔をしたのを、私は気づいていない。