「ルナちゃんを自分の母親と、見合わせてるだけだ!!」

なんでこんなこと口走りたくないのに。

「なんでそれをお前が知ってる」

知ってる。

だって………

「俺も、あの施設にいたからです」

「……………!!」

「俺、あのときから一人の女の子がずっと好きでした。

一目見て分かりました。
ルナちゃんだってーーーー」

俺は、ルナちゃんを見つめた。

ずっと、君が好きでした。

たった一週間だったけど………。

笑った君の笑顔は、本物でした。

「え、ヤスくんって……もしかして。
桜島施設にいたヤックン?」

「え、ルナ?」

総長の切ない声が響いた。

「写真が、会ったの。ずっと会いたかったんだよ‼
ヤックン、本物だぁ~‼」

ルナちゃんが、俺に抱きついた。
マジか。

なんか、やばいかも。