ガシャン!!!



「ルナに触るな‼!!」


黒髪の知らない男が、ルナに触れようと手を伸ばすのが見えた。

ルナが、泣きそうに顔を歪めたのがわかった。

触るな………。

ルナに、触るな。


「やっと、来たんだ。 
彼女可愛いね。
めちゃくちゃ好き系だわ。
ねえ、彼女俺らにちょうだい。
俺達、優しいよ?」


ルナは、奴等の場所にいる。

走って、君に手を伸ばしたら届くかも。
だけど、、迂闊には手出しができない。

ルナになんか合ったらーー俺きっと狂うから。

「ルナ、ごめんな。
ルナ、好きになって、ごめん。
だけど、俺………お前助けたい。

お前を守りたい。

俺の黒い部分、見せて悪いけどこれが本当の俺だから目を逸らさないで」


俺の目には、お前しか映ってないからーーー。

「雅くん…………っ」


君と俺だけしかいない見たいな、空間がそこには……
広がっていた。