雅に、触れられたくなかった。
 雅の一つ一つの言葉が、、

ルナに、必要以上の不安が乗っかっていた。

もっと、ちゃんときつく言ってれば、ルナに辛い思いさせなくて良かったのに………。

「ルナ……………ごめん」


泣きたくなった。
お姫様ダッコしてるルナは、気を失った様に寝ていた。

雅は、なにも言わなかった。
言えなかったのかも、知れない。

雅の横顔をチラリ、と見たけど、悲しそうだった。

どうして、ルナなんだろう。
雅は、どうして、ルナにこだわるんだろう。

慧………慧なら、なんか、知ってるかも。

俺は、屋上に急いだ。
君の負担にならない様にーーー労りながら。