「ちょっ、誘拐!?あれ、誘拐だよね。
何あれ‼」

バカが、増えた。
雅見たいなバカ。
誰に、何を言われてもいい。

「慧くん?」

君の困惑した声が聞こえた。

「まだ、返事聞いてないよ」

正直、聞くのが怖い。
恋したことないし、俺が恋とか笑われる。
だけど、、好きになったのは確かなこと。

俺は、屋上まで君をダッコした。

「ここ、俺のお気に入りの場所」

屋上は、王雅のメンバーとルナちゃんしか来ない。
王雅の溜まり場状態だから、誰も一般の奴等は来ない。

「そんな、特別な場所に来て良かったの?」


俺は、アミちゃんを下ろした。

「アミちゃん、俺ーーーアミちゃん好き。」



何でかな、俺をこんな気持ちにさせるアミちゃんは凄いよ。

「付き合って、俺のお姫様になって」

言った。
確かに言った。



頬の赤いアミちゃんが、俺にソッ、と近づいた。

「うん、いいよ。
いいけど……浮気したら殺すよ?」


プッ。

あり得ないーー、俺は、君を抱き締めた。

「アミちゃん、結婚して」

今なら、雅の気持ちが分かるんだ。
雅見たいなストーカーあり得ないって思った。

だけど、これもありかな。

「アミちゃん、好き」

好きが、溢れるーーー。


「慧くん、好き」


俺達は、、寄り添いこの上ない二人だけの時間を堪能した。

*慧side終わり*