「まっ………待って‼なんで、女嫌いって俺そんな風に見える?」

保健室のドア付近の君。

振り向いた君が、ふふ、と笑う。

「うん、本当は女嫌いだし本当は、遊び人じゃないよね。今度は本当に、バイバイ」

君が、本当に出て行った。

俺は、ガーゼを見つめた。
さっきまで、君とここに居た保健室。

保健室に、女連れ込んだこともある。
体にしか興味は無かった。
なのに、なんでだろう。

アミちゃんと、居た時ーーーただ、純粋に話したくて仕方なかった。


「おーい、あ、いた慧。
オクラホマミキサーだぞ。
行くぞ‼」


オクラホマミキサーとか、マジ興味ねー。

「あ、そうだ。
さっき、見たけどあのアミって子足大丈夫なのか?
体育出るらしいぞ。
あの足で、大丈夫か?」

はあ⁉

足痛いくせに、引きずってるくせにまた、無茶して。

「俺、体育出る。行くぞ、ストーカー‼」

「ちょ、誰がストーカーだ!!」

雅にしか、悪態付けねーよ。
俺は、急いで体育館に向かった。