新入生代表の子を見た瞬間ーーー。

俺の心は、鷲掴みにされた。

なに、あの可愛い子。

女になんか、興味は無かった俺が一瞬で恋に落ちた子。

俺は、関東で名高い暴走族・王雅の総長してる。

名だけは売れてるから、ベタベタ女は寄ってくるしそんな女に興味はないから、全部無視。

「あいつ、俺のにしたい」


純粋なキラキラした瞳をしたあいつを……

俺だけのモノにしたい。

「雅がコクれば100%じゃん?」

仲間の慧(サトシ)、の言葉を真に受け、自信満々に告白した。

結果…………撃沈。


「慧のウソつき」


俺は、横にいる慧を睨んだ。

「まあ、けど誰にでも股開く女じゃなくて、よかったな」

相変わらず下品だし、こいつは………。


「あいつは、そんな女じゃない。
ぜってー諦めない‼」


まず、何をしたらいい?

チャラい人嫌いって何をしたら………。


ん…………?

俺は髪に触れた。

そうだ。
金髪を止めたらいい‼

そしたら、きっとあいつは俺を見てくれる。
俺は、ふふ、と笑った。