「そうだ、ルナ見て‼
どっちの俺が好き?
黒髪の俺?
それとも、金髪の俺?
なに、どっちも好き?
嬉しいなマジで!!」

いや、言ってないから。

ルナにそんなジョーク。

「ふふっ、あはは、雅くんなにそれ。
おかしいっ。
笑い止まらないっ」

君が、笑った。

そんな無邪気な顔して、雅を見ないでよ。

ルナが、雅に取られるのは我慢できない。

「ルナ………、俺ルナが好きだ」

俺の想いが、君に少しでも届けばいい。

「葵くんっ」

一瞬で、真っ赤な顔になるルナ。
まだ、大丈夫。

確信した。

「ルナは、雅のじゃないよ。
俺の」


まだ、俺のではないけど…

絶対に、離したくない。誰でもないーー
君だから。