アミの話では、時計台の下で待つ間。

ヤンキー二人組に声を掛けられていたアミを、清水先輩が助けてくれたそうだ。


「清水先輩、ありがとうございます」

再度お礼を言い頭を下げたアミ。

「あ、いや。
大丈夫なら、良かった」


アミに照れる清水先輩。

「清水先輩ってもしかして………アミのことっ「あああーーー!!!!ダメ、ルナちゃん!?」


むぐっ。

口、口塞がれ………清水先輩の大きな手が、私の口を塞ぐ。



清水先輩、ギブアップです、私。

「先輩、ルナ、死んじゃう死んじゃうっ」

「わわ、ごめんっ!!」

すごい慌てよう。
私は口が、空気に触れ一息付いた。

「どうしたんですか?先輩。
変なの、先輩」


ふふ、とアミは笑った。