「雅は、きっと南になんかあれば狂うよ?」

「雅くんが………?
なんで、私っ」

そりゃ、やっぱり…

「そりゃ、ルナちゃん可愛いもん」

慧の言葉に、少しだけ寂しそうな顔をした。

「やっぱり、顔か。」

君が俯いた。

「それだけじゃないよ、雅はそんな奴じゃないよ。
軽そうに見られるけど、雅は本気だよ」

「本気過ぎて引くけどなあ」

笑えないけど…………。


「私は、、一度ね。
襲われかけたことがあるの。
絶対に、好きになるまで手を出さない言われたのに。
その人は、私を騙した。

彼の見た目は金髪で、雅くんみたいだった。

強引で、好きだって主張が大きくて………」


"好きになるまで、なんもしないよ。
まじ、好きだから"ーーーー。

見た目じゃない。
一緒に居れば楽しくて時間忘れるそんな人。

だけどーーー!


「一緒の部屋にいただけで、狼になった」


雅くんが、彼に重なる。

"仕方ないじゃん!!
ルナ、可愛すぎなんだよ。
手出さないとか、あり得ないんだよ"ーーー。


「あの時から、男の人が怖くなった。
私が、悪いのかな…………っ」

私は、涙を抑えられない。