15時、か。

ピロンピロンピロン。

「美織ちゃんだ。
今、家の前にいる?」

ガチャーー


「美織ちゃん、久しぶりだね!!
今日はどこ行くの?」

はにかむ笑顔。

なんだろう………?
辛そうな笑顔。

「どうかした?」

「なんでもない。
街に行きたいな!!」

「じゃあ、準備するから待っててね‼」

私は、即座に支度をして、家を出た。
知らなかった。

美織ちゃんが、なんだか違うって思った。
だけど、それだけ。

「美織ちゃん、私………美織ちゃんは友達だよ。
だから、悩んでることがあるなら、ちゃんと話して欲しいな」


「ルナちゃん………、ありがとうっ。
でも、大丈夫っ。
行こう‼」


知らなかったよ。

美織ちゃんが、苦しんで居たの知らなかった。