「指一本触れさせないからとか、キザだよな」

「おい、俺の心を読むんじゃねーよ‼
相変わらずだなお前」

雅は、やっぱり普通じゃない。
ルナに出会ってから、加速する異常者。

「俺は、ルナの横で寝るから、雅はソファな」

俺がそう言えば、睨む雅。

「なんだよ」



「ずるい。
葵が隣なんて、狼になるよ‼」

いや、それはお前だから。
「大丈夫だよ、雅くんありがとう。
葵くんが狼になるなんて、まさかっ」

キャハ、と笑うルナ。

心配かけまいと、笑うルナは可愛かった。

だけど無理してる気がして、そんなルナの頭を撫でようと手を伸ばした。


ーーーーーガシッ。


雅……………?



「葵、話あるんだけど………」



雅が、真剣な顔するから頷くしか無くて、ルナを見たら目を瞑り眠っていた。

だから、君をそのままに、部屋を出た。

リビングにいけば、雅がいつもと違う雰囲気を纏っていた。