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「じゃあ、今日は手料理ご馳走します‼何がいい?」

「マジか、じゃあオムライス!!」

「葵くんも、それでいい?」

「うん、いいけど具合大丈夫か?」

私を心配する葵くん。 
やっぱり、優しい。
その優しさに感謝しつつ、私は軽く買い物をしてアパートへ戻った。

「どうぞ、綺麗ではないけど……っ」


そう言いつつも、部屋は綺麗に整頓されていて可愛い部屋だった。

朝の突然の訪問は、ルナの具合で見てる暇さえ与えて貰えず、けど今はーーー。

違う。

ルナと、同じ空気が吸える。


「スゥースゥースゥー「何してんだよ、さっきから」

葵のきびしい突っ込みに、我に帰る。
まだ、玄関先で躊躇う俺。

「ルナと同じ空気の中にいるのが、幸せ過ぎて…」


「バカ、早く入れよ」

「入っていいのか!!いや、今日寝れるかな。
ルナの隣とか!!」


「はあ⁉ルナの隣で寝る気なわけ?
ルナの隣は俺に決まってるじゃん」

「ずるいよそれ、俺もルナの隣がいい!!」





白熱した戦い。

ガチャーーー。


「お待たせ、部屋着に着替えてた。
今から、オムライス作るね‼」



「「……………」」



なんだ、あの格好。

垂れた耳の様なウサギさんみたいな髪に、ピンクのふんわりミニワンピの君。


「ルナ、それ部屋着?」


「うん、そうだけど何か?」


堪らず口を開いたのは、俺。

ルナはきょとん、と普通だ。