「野村さん、なんだか賑やかですね。
どうしましたか?それに随分、具合が悪い患者さんがいる様だ」

ふわり。

「きゃっ、何?」
なんだよ、あいつ。

「処置します。
すいません、待たせてしまいますが、重症患者を放ってはおけない」

そう言い患者に頭を下げると、ルナを抱き抱え診察室に入って行く。

「ちょっと待てよ、ルナ勝手に連れてくな‼
付き添い付き添い、入ります‼まかせろ葵。
俺にまかせろ!!」

「ああ、お前も鼻血処置して貰えよ」

鼻血出てたこと、忘れてたし………。

流れ出る血を、拭い診察室に入ってく。

「君、この子の付き添い?

鼻血出てるけど大丈夫?」

「大丈夫です、それよりルナを………」

なんか、かっこいい医師だな。いくつだよ、コイツ。
「失礼」

医師は、寝かせたルナの上ボタンを二つ外し始めた。

白い肌。
見える鎖骨。

「ちょっと、先生‼それ、セクハラ!?。
やばい、また鼻血が………」

ルナの魅力、ヤバすぎ。