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「あー、マジ寒かった。
風邪引きそう」

俺は、体を擦る。

時期外れのスケート。
あの後は、なかなか滑れたけど。
まだまだ、と葵先生から厳しいお言葉をいただいた。
葵は、意外に先生とか向いてそうだ。

「大丈夫?雅くん…………くしゅん」

何、今の可愛いくしゃみ。

「ルナ、大丈夫?風邪引いた?
今日はもう帰ろう。
送るから」

ヤスの車に乗り込むと、急発進。


ルナの家の前。

「みんな、ありがとう。
楽しかったよ‼また、明日ね‼」

笑顔のルナ。

だけどなんだか無理してるようにも見える。

「明日、朝迎え行くからな」

葵の見つめる目は、優しい。
「うん、バイバイ」

君は笑顔で、バイバイした。
だけど、なんだか無理に微笑んでる様にも見えた。

「なんか、空元気に見えたのは俺だけかな?」


「いや、空元気だったな。 大丈夫かな。」

やっぱり、葵も気づいてる。