「おーい、野村くん。起きてー」

大きめに声をかけたけど、本人はスヤスヤ眠っている。

「野村くん、そうなったら起きなさそう。
リビングで良かったら泊めてあげようよ」

モナが言うので仕方なく、来客用の布団と枕と毛布を引っ張り出してきて何とか二人でそこへ野村くんを寝かせた。

大の男を寝かせるだけで一苦労だわ。

ふぅ、とため息を吐くとモナがアクビをして「そろそろ歯を磨いて寝るわ」と洗面所に消えた。