「でも酔っていたなら、許すか悩む所かな。
それなりのお仕置きをして、許せなかったら別れるかも」

可愛く首を傾げながらモナが言う。
優しい声色に、逆に背筋がゾクッと寒くなった。

永田係長と野村くんも渋い顔をしているから、私と同じく恐怖を感じているらしい。

「まぁ、こういうのは本人次第ですからね。
浮気の定義とか」

そういうと、モナはなくなったスパークリングワインの瓶を持って「白ワインがあったかも」とキッチンへと向かった。

「…で、どうするの?野村くん」

私が聞くと相変わらず「寄りは戻さない」と、首を降る。