二人はバーのカウンターで飲んでいて、野村くんがトイレに行くために席を外した。

しばらくして、野村くん戻ってきたと思い酔った永田係長が隣の人物の肩に頭を預けたらしい。

しかし本当の野村くんはその瞬間に戻ってきて、後ろに立って居てその光景を目の当たりにしてしまった。

後ろから地を這うような低い声で自分の名前を呼ばれた永田係長はハッとして、そこで隣に居るのが野村くん出はないことに気づく。

「間違えたんだ」と言っても野村くんは聞く耳を持たなかった。

何故ならここはゲイが集まるバーで有名で、カウンターで野村くんと間違われた男性は明らかに永田係長を熱い視線で見ていたと言う。

酔ったために起きた勘違いが引き起こした浮気騒動だったようだ。