「25年前・・・ラディルさん童顔ですか?」

つい綺麗な顔を見つめながら呟いてしまった。

どう見ても20歳前後に見えるのに・・・

ラディルさんは何も言わずにそっぽを向く。

そしてフラシアさんは・・・また爆笑する。

しばらくその笑い声が絶える事はなかった。






†††††


「あー笑った。あーおかしい。・・ね、私達の仲間にならない?」

やっと笑い終わったフラシアさん。

私の体も少しずつ動くようになっていて今はベッドの上で座っています。

「え?」

なか、ま?

「フラシア」

「何よ?ラディル」

「それだけは止めろ。リトナルファ家を潰す気か?」

「潰れたっていいでしょ?あんな家なくなっても吸血の民は困らないわ」

「・・・・・」

怖いです。

急に深刻な話になっちゃいました。

「って事で仲間になってー♪」

「ひゃぁ!」

何故か抱きしめられている私。

しかも深刻そうな顔や空気は一瞬で消えてしまいました。

「はぁ・・・」

めんどくさそうにため息をはくラディルさん。



「・・だ、大丈夫ですよ。私は仲間にはなれませんから・・・」

初めから分かっていた事のはず。

私は誰かの側にいてはいけない。

その人を狂わせるから――