あきなの言葉を遮って、私は思わず叫んだ。


「恋できないんだもん。
幼なじみだからって知ったようにいわないでよっ!」

「言うよっ!」


叫び返してきたあきなの声は涙声で。
それでも続けた。


「ひよりはそうやって過去のせいにして逃げて。いつまでもそんなんじゃダメなんだよ?」

「う…ん…。」


私はいつのまにか泣いていた。
あきなに怒鳴られたからじゃない。
あきなの言ったことがあまりにも的をツいてて、どうすればいいのか分からなくなったから。

「怒鳴ってごめんね?でも、考えてみ。」

そう言ってあきなは帰っていった。