「ねえねえ、好きな人いる?」
「えー、うち?特にいないかな。」

「つまんないの。」

「じゃあ、まなは?」

「うちはね、同クラの川下くん。」

「アイツー?川下諒でしょ?」

「うん、そーだよ!まじかっこいーの。」


まな…目が乙女だよ。笑
自分の世界に入ってるし。

ほっておこう、うん。


「あきなは?」

「うちは…秘密。」

「うわー!言っちゃいなよー。」

「えー?聞きたい?」

「「うん」」

「…サッカー部の岬原先輩。」

「分かるー!なんか大人だよね、岬原先輩。」

「うん///」


照れてるあきなの顔は、恋する乙女の顔。

そんなあきなを見て、恋って案外いいものなのかも、
なんて思った。