って、緑じゃん!

1年生?!
タメだし…

初日から先輩相手によくあんなに言えるよねー。


私が一人で感心してると
いつの間にかチェックを終えて隣に立ってた明奈が呟いた。

「すごいね、あの人。なんて名前かな?怖そー」

「そう?別に怖くはないけど。」

「えっ?!怖いじゃん。なーんか不良っぽくない?」


確かに外見は不良…

っていうか、チャラ男?!

一見怖そうかもしれないけど、私は怖いだなんて思わなかった。




今思えば、これが恋の始まりだったんだと思う。

幸せで、でも辛い恋の

始まりのベルが鳴ったような気がした。