高島陽菜は、河野の幼馴染。

小さい頃からずっと河野のことが好きで、
何度か告白して振られている。

それでも全く諦めないのが陽菜。

今日だって、河野が卒業記念委員になるって
決まった瞬間、自分も立候補してきた。

それが不安で仕方ない。

河野と陽菜と一緒に委員会活動なんて、
振り回されるに決まってるから。

それに、

_私は完璧な彼女なんかじゃない。


「柚香、一緒に帰ろ!」

他の女子が3人ほど私達の周りに群がる。

「じゃあね、ののちゃん」

「うん、バイバイ」

柚香ちゃんが立ち上がると同時に、
私の周りにいた3人はスっと離れていった。

一瞬にして私はひとりぼっちになる。