去っていった波留多の行く方向を見ながら私は膝から崩れ落ちた。 さっきまでの波留多に言われた数々の言葉をループ再生させて。 初めて、優しい波留多に厳しい言葉を投げさせられた。 耳を塞ぎ、頭を抱え込みたくなるような言葉ばかりで。 それほど私の考えが甘かったのだと、実感させられる。 あんなに優しい波留多があんな態度になるほどだ。 もう私は嫌われたも同然なのだろう。 そんなことを考えると涙が止まらなくなった。