「それを、兄さん…祐亮さんはよく思ってなかっ…」 「勇ちゃん!?!?!?」 後ろから突然響いた声に2人で肩を跳ねさせる。 「ったく邪魔がはいった」 聞いたこともないような低い声で勇太は後ろを振り返った。わたしもそれに従うように後ろを見る。 「は?茉菜(まな)…???」 勇太は目を見開く。わたしは理解ができなくてその場を呆然として見るしかなかった。