私は目に涙を溜めながら言い放つ。 「隆琦が裏切られて悲しいのはわかる。…けどそれを繰り返してんのは隆琦でしょ。新たに傷つく子を増やして何になるの?!バカ!!!!傷つく子を増やすんじゃなくて相談相手を増やしてよ…」 同時に涙が零れおちる。 「ありがとう」 隆琦はにこやかに笑って目元を拭った。 「咲良、好きの反対はなんだと思う?」 隆琦がそう質問してくるので首を横に傾げ答えた。