「可愛い子をスカウトするのが私の仕事だもの、ある種職業病ってやつ?」




「私はそう簡単には落ちませんよ?」




立華ちゃんと高木さんの会話は私みたいな庶民にはレベルが高すぎてついていけないよ。




スカウトってこういう所でもあるんだ…




でもこの雑誌には茉希ちゃんがいるから断ってるんだろうな、立華ちゃん。




「つれないな〜!あ、そこのメイドさんは?私に譲ってくれない?柏木さんだっけ」




「へ?私?」




「うちのモデルにならない?月城家ほどのお給料あげれるかは分からないけど」




目をギラギラさせた高木さんが私に迫ってきた。




「ちょっと高木さん!聖南ちゃんは月城家の一員ですから!譲りませんよ!」




「高木さん、パーティー主催者が不審者って通報でもされたらどうするんですか」