「ねぇ、1人?
 それとも友達でも待ってるの?」

そう話しかけてきたのは
いかにもチャラそうな三人組。

なんか前にも同じような事
あったな~なんて思ってたら
雄哉先輩が理佳先輩を助けたことを
思い出して切なくなった。

「聞いてる?
 無視しないでよ。」

考え事をしていた私が
無視しているように見えたのか
三人のうちの一人が
私の顎をクイっと持ち上げ
上を向かされた。