一瞬ドキっと胸が鳴ったけど
触れている体の熱さに
すぐに正気に戻った。

「先輩…、すごい熱!
 中行きましょう!」

何とか雄哉先輩を抱えて
家の中へ入った。

「…お邪魔します。」

まさかこんな形で
おうちにお邪魔するなんて
思っても見なかった…。


「誰もいないから…
 気遣わないで。」


その言葉に2人きりなのかと
考えてしまって鼓動が早くなった。
不謹慎…。

そんな私に気付かない様子で

「俺の部屋そこ。」