「才能がある人間に社員も派遣社員も関係ないと思うけど。それに榎田さん。うちの社員として迎えたいと思ってる。榎田さんも社員になりたいだろう。」

この人よくわからない事を言っている。
私はここの社員に死んでもなりたくない。
こんな残業して当たり前の会社に入職したら、小説を書く時間がなくなってしまう。

「すみません。私には才能はありません。それに、2ヶ月後、更新するつもりはありません。」

以外な一言にびっくりして目を丸くしてる。
誰もが羨む大手広告会社。
社員になる話を即効に断るんだから。
印刷が終わり、資料を手に取った。
そして、宇津木課長に一礼し、デスクへ戻った。