私たちは基本、無言で食べ続ける。

といっても、仲が悪いわけではない。

これも、あの日から始まったこと。

あの日までは学校に行くのが惜しいくらい話していた。

あれこれ考えながら食べているうちに、家を出る時間になった。

「それじゃ、行ってくるね。」

「行ってらっしゃい。ちゃんと、友達作るのよ。」

「...うん。」

そう言って、私は家を出た。