「先輩!手!はなして!」

「えー。人多いしはぐれたら大変じゃん?」

「はぐれないよ!」

この人は私のことを小学生と勘違いしてるんじゃない?

私が無理矢理離手を離すと口を尖らせすねたような顔をした。

「先輩、早く行くよー」

私は思わずクスッと笑い店へと歩き出した。