晃雅はそれを言うとすぐに通話を切った。




…バイクの音がすぐ近くで止まった。



校庭が見える所まで移動し、そこにいる奴らを視界に入れる。



…まったく、あの人は何をやりたかったんだ。



「ギャハハ!相手してくれんだろォ、出てこいよ九条 唯さんよォ!!!」



……あ、ちゃんと名前は、"こっち"の方で呼ばれてる。…当たり前か。



それにうるさくて、耳障りな声。…偽りの名前だとしても、こっちの事も考えてほしいな。




まぁ、ボクがつまらないと思っての行動だと思うから。



───ありがたく、やらせてもらおうか。