私の1日は掃除から始まる。
まず登校して、下駄箱の中に入れらた
画鋲やゴミクズを捨てるの。
そしたら、教室にあがって
机の落書きを消す。あとたまにノートもね!
それからは、なくなった教科書がないか
チェックして、体操服の状態の確認かな?
そんな事してたら授業が始まって…
なんて話してたら、いけない!!!
時間だー!!!!
さっき高校3年生って言ったんだけど
実は今日からなんだ!今日から新学期が始まる!
今は登校中。
ちょっと寝坊しちゃったから
走らなきゃ!!
あっ!もちろん地味子の設定なので
送迎は無しで
歩いて登校してますよ〜
急げ〜!!!!!
ドンッ‐
「いった〜」「いってーな」
ゲッ!急ぎすぎてぶつかっちゃった!
「すいませんでした!」
時間もないし恥ずかしいし
私なんかがぶつかったのがバレると
何されるか分かんないから
とりあえず走って校舎内に入った。
ん??でもぶつかったの誰だったんだろ??
急ぎすぎて顔も見てないや!
ま〜いっか!
優馬side
今日から新学期が始まる。
だるい。だるすぎる。
学校なんか行かなくても勉強は分かる。
だけど一応卒業しねーとな。
一応会社の後つぐんだし。
中卒ってわけにはいかねーからな。
俺は王木優馬 (おうきゆうま) 。
今日から高3。
「おい。ここでいい。降ろしてくれ。」
入学式だからか、送迎の車が混んでいて
近くで降りて歩いて行くことにした。
今日は人多いな〜 やっぱり入学し
ドンッー
「いった〜」「いってーな」
誰だよ!ぶつかってきたのは!!
「すいませんでした!」
気づいたらいなくなってた。
リボンの色からして3年か??
女だったよな… 誰だ?
顔は少し見えたけど…
「キャー優馬様よ!!」
「今日も相変わらずイケメンね!!」
チッうるせーな
考えるひまもなく…
「優馬はよー!」
「おー遥輝 (はるき) 。はよー」
「朝から大人気だね〜」
「うるせーよ。よくお前はニコニコできるな?」
「女好きだもん!」
こいつは幼なじみの前田遥輝 (まえだはるき) 。
俺達はなんというか…
モテる。
それもすごく。
遥輝は楽しそうだが、俺はそうではない。
騒がれるのが大嫌いだ。
まあそんなことは置いといて
今ホームルームが始まった。
内容は宿泊体験の事だ。
3年の春宿泊体験があるのだ。
班は勝手に先生が決めた。
多分くじかなんかだろう。
俺の班は、男子が 俺、遥輝、坂田、平野。
女子は 中本、三津田、桜井、姫川 の
8人グループだった。
「8グループこっちこい」
俺が言うと、一瞬で集まった。
ただ1人をのぞいて。
1 2 3 4 5 6 7…
「あと一人は?」
「姫川です!!」
「姫川?」
誰だそれ?
「私呼んでくる!」
桜井が呼びに行った。
しばらくすると
「遅くなりました。すみません。」
姫川らしき人物がやってきた。
「ちょっと!もうちょっとちゃんと謝れないの?
こんだけ待たせたんだからさ??」
「はぁ〜これだから姫川は…」
広叶side
「すいませんでした。
もう二度とこんなことはしません。」
これでいいかな??
は〜あ、つかれるわ〜
地味子も楽なもんじゃないわね。
宿泊体験とか正直どうでもいい。
だって友達いないし??
「じゃあバス決める。」
これは…誰だっけ?
なんか人気の人。んーと…王子みたいな名前の
「王木くんの横がいいな〜」
あー王木か。確かにそうだったわね…
「え〜私も王木くんがいい〜」
ほんと人気ね…!
「じゃあくじにしよう!」
「くじの結果優馬の隣は姫川って事で!」
はぁぁぁぁぁぁぁぁあ?!?!
「なんでよ?!最悪なんだけど」
「よりによって姫川とか」
…なんで私なの?!最悪だよぉ〜…
そんなこんなで波乱の予感の宿泊体験が
スタートするのだった
広叶side
えっと?
"苺駅" ここか〜 これが駅か
実は産まれて初めて駅っていう場所に来たの!
でもやだな人いっぱいだ〜
「おい姫川早く来いよ!」
「急げよ〜あとお前だけだから」
大変!また怒られちゃう!!
「ごめんなさい遅くなってしまって」
「ほんとだよ!!普通5分前行動だろ???」
あ〜また始まったよ
私も悪いんだけどさ、そこまで言わなくてもね?
「もういいから。はやく乗ろーぜ」
「王木君!そうだね!そうしよ〜」
ほんっと 都合のいい女なんだからっ!
そしてみんなが続々とバスに乗っていく
「ほら早く乗れよ」
王木君?!私に普通に話しかけて大丈夫?!
「あ、はい」
優馬side
「何固まってんだよ」
変なやつだな
「あ、はい すいません」
それにしてもこいつ。姫川?だっけ
今時なんて格好してんだよ?
どこ探してもこいつくらいしかいないぜ?
「優馬〜 はよ」
「おう 遥輝 おはよ 」
「ってかお前姫川の隣って災難だな」
あいつクラスじゃ馴染めてねーのか
まあそうだよな あんな格好だったら
でも何か俺は嘘臭く感じるだよな〜
あの喋り方とか?歩き方とか?
礼儀正しい感じがしてさ
でもやっぱあんま関わりたくはねーよな