どうしてかは教えてくれなくて、とりあえず日にちを決めろと言われたので、俺は転校生にメッセージを送った。
『いつにしますか』
なんで敬語か、は転校生から敬語で送られてきたからだ。
俺は普通に返せばいいのに、なんでか敬語になってしまっている。
『いつでも、今週のどこかで遊びたいです!』
「いつでも良いらしい」
「そうなの?そうね・・・じゃあ、明後日にしなさい」
「なんで?」
「いいから」
押し切られて俺は、とりあえずメッセージを送る。
『じゃあ、明後日はどうですか』
すぐに既読に変わってOKのスタンプが送られてきた。
「大丈夫らしい」
「そう、じゃあ、時間は11時に」
「え?11時?」
「早く打ちなさい」
「はい・・・」
俺は、母さんに言われたとおりにメッセージを打った。
『了解です。11時に』
「あ、待ち合わせ場所・・・」
「わかりやすいところにしときなさい」
えっと、お互い分かる場所といえば、毎朝の合流場所しか思いつかなかった。
『じゃあ、11時にいつもの朝のところで』
また、すぐに既読に変わって了解のスタンプが返事として返ってきた。
『楽しみ!』
その一言に俺は返信しなかった。