(お願い、お父さん、お母さん、これ以上何もきかないで~~~)
「お土産買ってきてねぇっ」
・・・ほっ・・・
「うんっ、たくさん買ってくるからっ!・・・じゃぁ、明日早いから寝るねっ。・・・お休みっ」
・・・ふぅっ・・・あせったぁ・・・
自分の部屋で・・・深呼吸~~~っ。
・・・さて、支度、支度っと。
カバンの中は、一週間分の荷物ともなると・・・パンパンッ。
だってさ、こんなに長い旅行なんて初めてだもの。
洗濯とかできないこと考えると、こんなもんでしょっ。
まっ、いいか。 そこへ「トントンッ」
「レイ、お母さんだけどちょっといいかしら?」・・・「うん、いいよ。」
「レイ、何か悩み事でもあるの?」
母は私の様子がいつもと違うのに気付いているようだ・・・
・・・やっぱり、母にはばれちゃうんだね・・・
・・・黙ってられないかっ・・・
「お母さん・・・実は、私好きな人ができて、その人と一週間過ごしてきます・・・後悔するような恋じゃないから・・・黙って行かせてくれるかな・・・?」
「・・・そんな事じゃないかと思ったよ。悔いのないように生きなさい。あなたの人生なんだから。好きにしていいのよ・・・じゃあね、お休み。」
・・・「お母さん、ありがとう・・・」
~翌朝~
私はまず会社に行き休暇届けを出した・・・
上司には・・・「家庭の事情・・・と言って」(課長、ダメ社員ですみませんっ)
私は大きな大きな荷物を取りに自宅へと戻り・・・
それからヨンの待つあの部屋へ・・・
私の頭も心も、とてもすっきりしている。
とってもワクワクした気持ち。
こんな気持ち今までしたことないっ。
もうひとかけらの迷いもなかった。
ヨンの元へ・・・
彼と過ごせるのは一週間・・・
・・・一週間で、一生分の恋をしよう。
その先、たとえ離れ離れになったとしても・・・
きっと、私の人生の中で一番幸せな時となるから・・・
今なら・・・はっきりと言える・・・
ヨン・・・サランヘヨ・・・(愛してる)・・・
ホテルにつき、ヨンの部屋をあけた・・・ガチャッ・・・
ここで私たちが始まるんだ。
今は誰もいない・・・広くて静まり返った部屋・・・
ここで一週間監禁生活?いやいや・・・スウイートな生活?・・・
私は大声をあげてみた・・・
「ヨ~~ン、愛してるよ~~~!!」・・・し~~ん・・・
(一人で遊んじゃうもんねぇ!)
そう、この部屋でやってみたいことあるんだよねぇ・・・
それは、大きなバスルームでの「あわあわぶろ」
一度やってみたかったんだ!家では父も母も一緒のバスタブだから、できなかったのよっ。
大きなテレビもついてるし、音量大!音楽がんがんにかけちゃいます!
あわぶろのもとも持ってきたしぃ~~~おふろさっそく入っちゃいまぁすっ!!
~~なぁんか、楽しくなってきたわよ~~~
おふろにジャポ~~ンッ!
広いおふろってサイコーッ!
あわぶろサイコ_____ッ!
小顔グッズを顔面に装着して・・・
私映画のジェイソンみたい・・・
鼻歌を歌いながらルンルンの私・・・
なんかさぁ、私ってお姫様みたいじゃないっ!?
時間も忘れ、自分の世界に入っちゃいます。
・・・ふと、後ろから視線を感じた・・・
ゆっくりと振り向くと・・・
まさかっ!・・・ヨンが笑いをこらえて立っていた。
「ずいぶんと楽しそうだね・・・」
「・・・まあね・・・おかえり、ヨン!」
「ただいまっ。僕も一緒に入れてよっ!」
えっえっえぇ____っ。
上着を脱いで、ヨンは、ザバ~~ンッ!!
私の方へとやってきた・・・
ちょっ、ちょっ、私、もちろん裸だから・・・
「レイ、とりあえずその面白いマスク取るよ・・・」
(全く・・・キスもできないじゃないか・・・)
しかし、レイっておもしろいなぁ~~~
パチッ、パチッ
(きゃ~~っ、、、私の赤面した顔とノーメイクな顔がっ・・・)
(・・・ノーメイクは・・・もう見られてたっけ・・・)
ヨンは私の小顔マスクを外した・・・
「やっとレイにキスできる・・・」
ヨンは私の両腕をつかみながら、
私の体を持ち上げるような感じで、
おでこ、ほっぺ、うなじ・・・
唇・・・そしてだんだんと胸元に・・・
キス、キス、キスの嵐・・・・
私はもう「ゆでだこ」のよう・・・
もう、逃げないと決めてたのに、
やっぱり、恥ずかしい・・・
私はヨンにギュッとしがみ付いた・・・
ヨンはそのまま私をお姫様抱っこして、
べットルームまで連れて行った・・・
私はヨンに抱かれた・・・
それはとても自然なことで、
ヨンとこうなるのは初めて逢った時から、
決まっていたように思った。
言葉は通じなくても、ヨンの体が動くたびに、
私を求めているのを体中で感じていた・・・
深い、深い、ヨンの愛を感じる・・・
この人と、このままずっと一緒にいたい・・・
ヨンもそう思っていて欲しい・・・
でも、でも・・・・
今は何も考えずにいよう・・・
この、腕の中で・・・
そして・・・
しばらく二人で眠った・・・
目が覚めるとヨンはもう起きていて、
私の寝顔をみていたよう・・・
そういえば、お腹すいた・・・
ルームサービスをとり、遅めの昼食を取る・・・
お互いのこと、たくさん、たくさん、話をしよう!!
「ヨンは何人家族なの?」
「父さんだけ・・母は子供の頃病気で亡くなったんだ。」
「・・・そうなんだ。ごめん、聞いちゃって」
「レイの家族は?」
「父、母、近くに妹が住んでて、後、猫のチビだよ」
「今度、チビにも会わせてよ。」
「いいよ。もちろん。」