ブラウン管の恋・・・

夢見たことありませんか?

逢いたい・・・

あなたに逢いたい・・・

出逢いは偶然・・・

私と彼の恋・・・

こっそり覗いてください・・・

逢いたいと思えば・・・

逢いたいと願えば・・・

奇跡はおきます・・・

☆☆☆あなたにも☆☆☆


飛行機の中・・・

韓国から日本へ・・・

僕の名前はソン・ヨン。24歳。

彼女・・・なし。

なぜ日本に行くのかというと・・・

僕の主演のドラマが日本でオンエアーされるから・・・番宣だ。

そう・・・僕は新人の韓国俳優

僕の夢・・・「韓流スター」となるために・・・

僕は今スタート地点にたったばかり。

日本で僕は何かを得る事ができるかどうか・・・

日本ではどんな出逢いが待っているだろうか・・・

この日本来日が・・・

僕の奇跡の始まりだったとは・・・







羽田空港についたのは夕方。

すぐしばらく滞在するホテルにチェックイン。

「ヨン、明日から忙しくなるぞ~。明日の正午には記者会見をこのホテルで。その後いろんな雑誌、テレビ局からの取材・・・etc」

マネージャーはとっても張り切っている様子・・・

僕も日本にきてかなり興奮気味だ

「今日はゆっくり休んでいいから。明日からよろしく!!」

そう言って自分の部屋へと行ってしまった。

・・・・ちょっと、外にでて観光でもして来ようかな・・・・

変装(帽子をかぶるだけ)していけば平気だろう・・・

まだ、あんまり僕の事知ってる人はいないはず!

明日の記者会見の前に・・・ちょっとだけっ。

僕はマネージャーには内緒でホテルを抜け出した・・・




僕は初めての日本にちょっとびっくり。

韓国よりも皆自分のスタイルをちゃんと持ってるように思える。

皆個性あふれる服装をしている。

そして、若者があふれていてネオンがとてもまぶしく感じる・・・

まだ夕方で明日までは僕の自由な時間。

僕はじっくりと日本を味わおうと思っていた・・・

まさか、今日この日が僕にとってのターニングポイントになるとは・・・

僕はまだ知るはずもない・・・

「お父さ~ん。まだ?」

10分して・・・

「お父さ~んっ!!まだっ??」

10分後・・・

「まだって言ったらまだなのっ??」

・・・・うるさいなぁ・・・もうそんな時間・・・?

時計を見ると・・・8時っ・・・うっ、遅刻しちゃう~~~っ!

「おはよう~~~っ。今日も朝からお母さん、張り切ってるねぇっ。」

「あらぁっ、ようやく起きたのね。」

私・・・もう一人の主人公、名前はレイ。28歳。

・・・彼氏・・・なし・・・普通のOL!!

私の家は毎朝、母のこの声で始まる。

母が父にまだまだ言っているのは・・・「韓国ドラマのDVD」


そう・・・

母は今流行りの「韓流」にどっぷりとはまっているのだ・・・

最初は父が定年を迎えてテレビを観るようになり・・・はまり・・・

その影響で母も必然と・・・はまり・・・

今では父は母が催促するDVDの編集に追われる毎日で・・・

自分が韓国ドラマを観る暇がないくらい・・・

父の新たな仕事は「DVD編集」となってしまった。

私はと言うと、そんな父と母の姿を見て、ほのぼのしていて幸せ~~~っとか思う毎日。

私はその頃はまったくと言っていいほど「韓国ドラマ」には興味がなかったのだ。

「じゃぁ、行ってきまぁす!!」

会社まではバスと電車で40分・・・今日も遅刻ギリギリ・・・

また、あのうるさい上司に怒られる~~~

急がなきゃっ・・・