しばらくの機械音の後、ボスの声が聞こえてくる。
『何だ』
「あら、仕事中だった?邪魔して悪かったわね」
『それはいい、早く用件』
「言われなくてもすぐ言うわよ」
私は瑠衣を遠目に見る。
「長期休暇以外で長期依頼ということはそういうことよねぇ?」
『ああ、学校は来なくていい』
「ありがとう、『理事長』」
ピ、と通信を切ると空を仰いだ。
夏美、怒るかなあ、怒るだろうなあ。
深呼吸を1つすると空は色を変えた気がした。
サヨナラ、女子高生。
私の1つ目の顔は消えた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…