ああ、と短い声を出されると
少しの間の後、


『相田総輝』


とだけ伝えられた。
私は分かりやすく動揺する。


『何か行動を起こすだろう、その前兆がこの頃見られる』
「ええ、それは私も」
『Flower』


呼び止められ、私は黙る。


『慎重にな』


それだけ耳に入るとピッという機械音と共に通信が切れる。


「学校行けないじゃん」


何度かのため息をつき、制服をその場に脱ぎ捨てた。