透に刺すように言う陸の目は私からはわからない。 「陸」 「ん?」 彼は気づいてないのだろうか。 「そこ、ほっぺなんだけど」 「え、あ、…!?!?!?」 耳を塞いでいると思っていたであろう陸の塞いだ場所が、ほっぺだったという事を。 「総長って、何?」 日中と同じようにサーっと青ざめた陸を見て、透と同じ眼に変える。